階段のらせん
直線的な伝統建築に、らせん要素を加えて、空間に動きを作っている。
緩やかな階段とともに伝統的な建築の中に近代的な要素が加えられている。
擬宝珠(ぎぼし)
神社、寺院の階段や橋の欄干の柱などに設けられている伝統的な装飾。
階段の古いねじ
手すりの途中に創建時のボルトがみえる。
昭和の建物らしく、近代的な構造で支えられていることがわかる。
ガラス扉の意匠
卍崩しの装飾。
東洋風にも西洋風にも受け取れ、様々な文化が取り入れられていることがわかる。
受付窓のガラス
右側4枚と左側4枚とで、ガラスの質感や色が異なる。
カウンター
畳の上で正座で対応ではなく、立式で受付できる高さになっている点が、日本の近代化の一つといえる。
カウンターの支え
カウンター板の支え。
当時世界的に流行していたアールデコ調のデザインにもみえる。
カウンター下の木材
3種類の木材を使用することで、装飾性を高めている。
玄関タイル
花街の建物らしく、華やかに彩られたタイル。
来訪者を明るく迎え入れる。
囲炉裏の跡
腰掛けて囲炉裏に当たれるようになっている。
箱屋がここで待機していた。
補強材
2019(令和元)年度の保存修理⼯事で組まれた構造補強の格⼦壁。
格天井(ごうてんじょう)
正⽅形に組まれた、格⼦状の天井。
格⼦の材も⼤きく⼿が込んでおり、上質な仕上げとなっている。
天井板も⼀枚物の杉板で貴重。